現在、国内には複数のダンス団体があります。競技団体が複数あるメリットはお互いの団体が切磋琢磨できる点にあるでしょう。しかし、現在の日本の状況はどうなんでしょうか?


国内での大きい試合はいくつかあります。


JDC主催のアジアオープン。世界中から選手が来るハイレベルな試合です。しかし会場の日本武道館は空席が目立ちます。


JBDF主催の日本インター。歴史のある試合で、国内での知名度は最も高い試合と言って良いでしょう。しかし、やはり会場の日本武道館の客席は埋まりません。


先日行われたJDSF主催の三笠宮選手権もアマチュア国内最高峰の試合です。会場は駒沢オリンピック体育館と武道館よりは箱が小さいですが残念ながら満席まではいかなかったようです。


ただでさえ会場が埋まらないのに、同日に試合が開催されたりします。今年のアジアオープンと東京オープンは同日開催でした。先日、三笠宮選手権が行われていた日に、浜松町のニューピアホールでは統一ショーダンス選手権が行われていました。


なんだか、この辺りは非常にもったいないですね。両方観戦したい!と思っている人も絶対いるはずですから。同じ会場でやっちゃえば観客動員数も2倍、観客も2倍楽しめる!もちろん組織的なことを考えたら一緒にできるわけないだろ!と言われてしまうでしょう(笑)組織分裂の経緯や背景を考えると確かに難しいとは思います。でも、一般のダンス愛好家の方々にとっては組織の問題など関係ないですよね。


また、ビックコンペの観戦に行った人の感想の多くは「素晴らしいダンスだった」「見に行って良かった」と好意的な感想を持ってくれています。競技団体が多いせいでこういったリピートしてくれそうな観客も分散してしまっているのではないでしょうか?「ダンス」と「ダンススポーツ」の違いで対立していたり、過去の確執もあるので難しいですが、、、、せめて大きい試合の日程がずらせればなぁと思います。


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