生徒さんから「競技会でチャチャチャの曲が流れているのに、ルンバを踊ってたカップルがいたのよ。しかもその人達、入賞したの!」という話を聞きました。


「え~!なんで?!」「審査員は何を見てるんだ?」


と思った人も多いと思います。実はコレ、競技のルールに乗っ取り正しく審査しても十分起こりうることなのです。たとえ種目を間違って踊っていても予選を通ってしまう、その理由とは?


①他の種目の点数との兼ね合い
単科戦ではない場合、チャチャチャが(間違った種目を踊って)例え0点でも他の種目で点数が入っていれば合計点で次のラウンドに進むことができる場合がある。

②オールアップ
出場組数が少ない試合の場合、オールアップと言ってその予選を踊った全ての選手が次のラウンドに進めることがあります。


今回の場合、問題のその予選はオールアップだったようです。オールアップの場合は音を外していようが、種目を間違えていようが全員にチェックが入ります。失格にはなりません。


ちなみに私達の学連の後輩も、1年生のアマチュア競技会で同じようにチャチャチャの曲でルンバを踊っていたことがありました。そのときはルンバの点数のみで次の予選に上がったよ。ありえる話です。


予選で音楽をはずしても入賞、というのもルールの特性上十分にありえます。審査員は毎回、そのラウンド毎の踊りを審査します。一次予選ですごく良く踊っていても、二次予選のダンスが良くなければ二次予選での点数を入れないよ。と言うことです。


おそらく、審査員の方もその予選では「あ~ぁこの人達、種目間違って踊っちゃってるよ~」と思っていたのでは?でもそれはそれ、これはこれ。次のラウンドの審査では前のラウンドでの失敗は関係ないのです。次のラウンドでしっかりチャチャチャを踊れていれば入賞するのもあり得る話です。でも、ルールを詳しく知らないと「えー!なんで?!」とビックリしますよね。


考えてみれば、競技ダンスには失格やペナルティがほとんどないです。そういったことがない競技・スポーツは非常に珍しい感じがしますね。わざとガンガンぶつかってくる悪質なダンサーにはペナルティ与えても良いのではと思うこともありますけどね。

間違って違う種目を踊っても予選を通過する話なんておかしな話に感じると思いますが、
・ラウンド毎の審査
・合計点での審査
・他者との相対評価


という競技ダンスの特性上ありえない話ではないのですが、何より間違えないのが1番です
。経験を積んでくると間違えようがない話ですが、初心者の方は注意が必要かもしれませんね。



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