学生のダンス部だった時のお話。中学、高校とテニスをしてきた自分にとって理解できなかったことの一つが「笑顔で踊る練習」でした。とにかく口を開けて笑いながら踊り続ける。上級生にアドバイスを求めても「ダンスはまぁまぁだけど笑顔がない!もっと笑え!」と指導されたり。


内心は「いやいや顔じゃなくてダンスを見てよ」と思っていました。先輩に「上手い人で笑っていない人もいますよね?」と言って困らせてしまったことも(笑)


さて、部活には年2回の合宿の際にシャドーコンペというものがありました。名前の通りカップルではなくシャドーで踊って競う部内戦です。審査員は上級生の先輩。


当時僕はかなり練習していたので、詳しい順位は覚えていないのですが何種目か優勝、決勝でも上位の成績をとることができました。


そんな中で僕に他の審査員よりも明らかに悪い点をつけている先輩がいましたので、単純に気になってどうしてそのようにつけたのか聞いてみました。


「うーん、動きは良かったけど笑顔がないとねー。」
(ダンスを練習する意味ないじゃん、、、、)


正直この時はめちゃめちゃ不満でしたね。笑顔の有無で判断するのは横暴では?無責任な審査をするなぁと思っていました。


このできごと、今になって考えてみると僕のダンスに対する勘違いがあったことが分かります。


・音楽に合わせて動くこと=競技ダンスではない
音楽にぴったり合わせてクリアに動いたのに何で勝てないんだ!と思っていましたが、音楽の表現を競うのが競技ダンスですもんね。表現しているか、しようとしているか?ということは非常に重要です。


・笑顔が大事なのではなく、表情が重要。
表現するに辺り表情は非常に重要です。無表情は表現していないのでダメだよ、ということですね。笑顔も色々な表現の手段の一つです。



ただの運動ではなく表現なんだよ、ということですね。当時は悔しくて納得できなかったけど良い思い出です。



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