ダンスタイムや試合の最中、お相手の女性の動きが硬いな…と感じたらどう対処したら良いでしょうか?自分の生徒さん何人かに聞いてみたところ「相手にやって欲しかったらまずは自分から!自分がもっと柔らかく踊る。」という回答多かったです。あとは「口で言う」「辛いけど一曲我慢する」との声も。


「試合中に相手の腕に力が入ってる、腕が急に硬くなるときがある」という話はよく聞きます。女性側には自覚がないことが多い。「えー、やってないけど。いつ?」と言った感じ。男性側はなんとかしようとするのですが中々解決は難しい。先生に質問したことがあります。


麻「普段は大丈夫なのに試合だと綾の腕にグッと力が入って腕が辛いんです。力が入ってきたなと思ったら、その分僕が力を抜いてるんですけど全然ゆるまってくれないんですよ…どうしたらいいんですかね。」


先生「麻戸君それはねー、力を抜いちゃダメだよ、むしろ入れなきゃ。」


麻「えっ」


先生「男性は女性が硬いなと感じたとき、自分が力を抜けば相手も柔らかくなってくれると思う。実はそうじゃないんだよね。女性が力が入るときは不安な時。ホールドのテンションやボディトーンが緩い、リードがよくわからないからこそ、腕や身体に力を入れて相手の動きを探ろうとしているんだよ。」


先生「不安だから探ってるのに、男性が力を抜いたらますます女性は相手の動きを掴みにくくなる。そして余計に力が入っちゃう。硬いなと思ったときはボディトーンやホールドの張りをしっかりさせ、動きをはっきり伝えて安心な状態にしてあげるる必要があるよ。」


えー、そうなの?!


確かに試合の時の方が、練習時よりも明らかに進路を変えることが多く、ときには使用するステップも変わるので「どこに行くんだろう?」「次は何をやるんだろう?」と女性視点では探ることが多くなります。


先生「女性側が男性のボディトーンやホールドがゆるく感じるときに、もっとしっかりして欲しいから自分が力を入れてどうにかしようとすることが多いかな。そうしてしまうと男性は自分がやらなくても良くなり、悪い意味で力が抜けてしまう。相手にしっかりして欲しかったら逆に柔らかくするんだよ。」


先生「だからね、スタンダードはしっかりした男性と柔らかい女性で踊るんだよ〜」


女性側は「試合のときは普段の練習よりも余分に力が入るもの」と認識し、普段より力が入らないようにトライすると良いかも。進路やステップが分からないときは少し腕の力を抜くようにしてみよう。我々はそのおかげで右のグリップの位置が少し良くなりました。


男性側は方向やステップを変更する時に普段よりもハッキリとリードをするという意識を持つことが大切です。これにより試合中でも以前より進路や次のステップがかなりハッキリ分かるようになる。これは女子的にはすごく安心です。


「相手に動きを柔らかくして欲しいからまずは自分が動きを柔らかくする」という発想。マインドとしては、とても優しい発想だと思います。なんとなくこっちが正解そうだよね。なのに力を入れた方が上手くいく、、、教わったときはすごく意外でした。


ダンスをやってるとこういう「え〜、意外!」という事に良く出会う気がします。ホント、上手な人が何を考え、何をやっているのか外から見ただけじゃ分かりませんね。


というわけで、男性の皆さんはお相手が硬いと思ったら自分のボディトーンやホールドの張り、リードを強めてみてね!女性の皆さんはお相手のボディトーンやホールドがゆるいなー、リードが弱いなーと思ったら、より柔らかく踊ってみて下さい。しばらくするとだんだん男性がしっかりするよ。


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