多くの初心者の方へのレッスンを経験して、なんとなくですが「ラテンよりもスタンダードの足型が覚えにくい、苦戦しやすい」という肌感があります。

それに男性と女性、全く同じ回数足型を教えてシャドーしても女性の方が大変そう。

原因は
  1. 女性のステップは後退からはじまる
  2. 女性の方が生物学的に方向感覚が疎い?
  3. 男性と合わせているうちに分からなくなる 

といったところじゃないかと思います。

まずひとつはステップが後退からはじまること。これが意外と厄介で、方向を覚えるのにも一苦労。

例えば『壁斜めに背面して』スタートするよ


と言われても初心者は

・そもそも壁斜めってどこだっけ?
・そして壁斜めを向いてはダメで、そこに背中を向けて立つ

とまぁ考えることが多いよね。

そもそも普段の生活で「よーし、背中をこの角度に向けよう!」とかやる人はいないと思う。日常生活には基本的には前進しかないからね。背中を狙った場所に向ける、という動作自体が不慣れなはずです。


女性は男性と比べて方向に疎いという説も。これはもう生物学的にそういえるということで『話を聞かない男、地図の読めない女』という本もベストセラーになりましたね。

かくいう私もなかなかの方向オンチ。(私の方向オンチぶりが気になる人は過去記事→女性は方向が分からない?をご覧下さい)麻戸先生にはよくきっちり角度を取れてないと指摘されます。きっちりピッタリ45度って難しいよね。


しかし、角度感覚の問題だけでなく、男性のステップも覚えている私個人の感想としては、実際に女性の足型の方が覚えにくいと感じます。男性の足型からアライメント逆算した方が分かりやすい、覚えやすいと思うことも結構あるんだよなぁ。前進からスタートするし、立ち方も男性のほうがしっかり周りが見えてシャドーしやすい。

あとは三つ目!男性と合わせているうちに分からなくなる。


女性は地図を読むのが苦手。地図を回さないと読めない人も多いですが、男性は北がどちらか分かれば地図が読める、といいますよね。私達女性は方角を読み取るのは苦手だけど、ランドマークといって目印をもとに目的地にたどり着くのは得意だそうです。


この話を聞いたとき、「だから社交ダンスは男性が主にリードするのか!社交ダンスを考えた人、頭いいなぁ〜!」と感心しました。


角度感覚・方向感覚に優れた男性が進路を主に決める。ランドマークから自分の進む方向・位置を計算するのが得意な女性は男性の身体を目印に動く。すごく理に適ってる。


女性の場合は初期の段階で、シャドーできっちり正しいアライメントで踊るの優先しすぎない方がよいかも。組んだときに相手と上手く動きを合わせられなくなってしまうことも。


なので最初のうちは
  • シャドーは自分の進む方向や身体の向きをしっかり気をつけて踊る
  • 組んだら男性と半身ずれたポジションを保って踊るのが優先。角度などはとりあえず考えない。

というようにシャドーの時、組んだ時、二つの別の練習しているような感じの方が良いと思います。


一方、男性は(初心者のうちは)進路を取ったり、音楽に合わせて動いていきます。これがリードとなりますので、シャドーでも組んだときでもそこまで作業は変わらずに練習できます。


足型を覚えるためにに必要な要素がやや女性の方が複雑です。だから初心者女性の方が苦戦してたんだなぁと考察してみて改めて思いました。


ちなみに麻戸先生にも言質を取るべく聞き込みしたら「そもそも男性の方がラテンもスタンダードもシャドーはしやすいよね」と言ってました。そうねー。


スタンダードで足型・方向が覚えられない!という女性のみなさん、落ち込まないでね、難しいんです。でも覚えた方がやっぱりキレイに踊れるので頑張って覚えるのが吉!


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