フロアでスムーズに踊るためには自分達のルーティーンの進む方向をしっかり理解しておく必要があります。しかし、それだけで無事に踊りきれるとは限りません。


社交ダンスは特別な場合を除いて、基本的には複数のカップルが同時に踊ることになります。つまり自分がこれから行こうと思っている場所に、もう既に他のカップルがいるということも往々にして起こります。


また自分が動いているのと同様に相手も動いているので、今現在空いているスペースも1秒後はどうなっているか分かりません。


周りを見ないで交差点に入ってしまうぶつかってしまうよね。ダンスフロアでも同じようなことが起こることがあります。


今回は向こうから相手が来ていてこのまま踊るとぶつかりそうだな、、、という場合について考えてみましょう。


結論から言うと取るべき方法は3つ!


1.止まる!
2.自分が避ける!(譲る)
3.相手に避けてもらう!(譲ってもらう)


大きく分けるとこのどれかに該当すると思います。下に行くほど難易度も高くなります。


1.止まる
音楽が流れ続けている以上、動き続けたいというのが正直な気持ちですが、ぶつかるくらいならば止まってしまいましょう。


焦らなければ次のステップに向けて姿勢を直したり、気持ちを落ち着かせることができるのでメリットもあります。


本当にピタっと止まってしまうのではなく、ピクチャーポーズやプロムナードに開くタイミングを一小節長くとって、ゆっくり踊ってやり過ごすというのも良いですね。


そういう意味では、止まるというよりは移動しないという表現の方が適切かな。とにかく落ち着いて再開できれば良い方法といえると思います。




2.自分が避ける。
ダンスのスキルが高くなってくると、他のカップルがどのような軌道で動くのか読めるようになってきます。ただ経験が浅いと軌道が読めず、ぶつかる直前まで分からない場合も多いです。


周囲のレベルが高い時は、他のカップルが自分の軌道を読んでくれます。また、相手の軌道も何となく分かる。つまりフロア上で何となく意思疎通ができます。ただこれは周りのレベルに左右されてしまうのであまりアテにしない方が良いかも。


そう考えると、自分が避けた方が無難だったりします。ただし相手を避けて無理やり踊り続けるとスムーズに踊れないばかりか、怪我の原因にもなるので注意が必要です。基本的には角度を変えるか、ステップを変えて避けるのが良いでしょう。




3.相手に避けさせる。避けてもらう。
相手のコースが読める、相手もこちらのコースが読めることが前提です。相手がこれから来そうなコースにあらかじめ入ってしまう。


競技会の場合、コースがないと相手は止まるかコースを変えるかしかありません。自分は思い通りに踊れます。競技会は踊るスペースの支配力も大切です。


パーティーでは譲り合いの精神が大切ですが、譲り合った結果ぶつかったりお互い止まってしまう場合も。自分のコースを明確にした方が、他のカップルが踊りやすい場合も多いです。


ただし3に関しては相手が上手じゃない場合はぶつかられてしまうリスクもあります。また、競技会はぶつかってナンボ!と考えている人も少なからずいるのでちょっと危険なのも事実です。


ちなみにコースを読む力がなくても、圧倒的にパワーやスピード、テクニックで優っていると本能的に勝手に避けてくれる場合もあります。練習場とかですごい上手な人がいるとなんとなく避けてしまうアレです。笑


いつも相手が避けてくれたらいいのになーと思いますが、そうも行かないので、自分で上手くかわしていく練習をしていきましょう。





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