フィギュアスケートと社交ダンスは、芸術性とスポーツ性が共存している点で似ています。


相違点はフィギュアスケートが絶対評価であることに対し、社交ダンスは相対評価である点です。ありえない話ですが、仮に全く同じクオリティの演技を二回したとします。


フィギュアスケートは絶対評価なので二回とも同じ点数になります。



社交ダンスは他の選手との比較で点数の入り方が変わりますので、例え自分が良いダンスをしても他の選手のダンスが良いと点数は低くなります。


生徒さんに「前回の試合はワルツの点が良かったのに、今回は全然点が入っていなかった。なんでなの?」と質問されることがあります。

 
考えることができる理由は


1、審査員の見落とし、もしくは見えずらい場所で踊った
2、単純にダンスが前回より良くなかった
3、前回より周りの選手のレベルが高かった


などが考えられます。
選手の苦しいところは、自分の成績が悪かった時に上記の何が原因なのか明確に認識できないところだと思います。


特に3。アマチュアの試合は開催場所、日時によってレベル差が大きいのので結果が変わりやすいような気がします。



先週は決勝に入れたのに今週は予選で終わってしまった、、、なんてこともしばしばありますよね。自分自身が原因という場合の他に、周りのレベルが著しく異なっていた、ということも考えられます。


ちなみに、プロの試合は出場選手が毎回似たようなメンバーです。競技会のレベルの大きな変動が起こりにくいので、結果の変化も緩やかと言えます。


そしてこれは、自分のパフォーマンスの向上と成績が必ずしも結びつかないことを意味します。


前回よりも上手くなったとします。試合のレベルが同じならば次回の成績は良くなるはずです。逆にもし試合のレベルが高ければ、上手くなったけど成績は出ない、なんてこともあり得るわけです。


競技会で勝つことが目的ならば自分のダンスだけでなく、競技会のレベルにも注目するのが良いでしょう。選手層が薄そうな、自分にとって有利になる試合を選んで出るのも戦略だと思います。勝つ、という目的は達成しやすいです。


逆にダンスの上達が目的で、力試しとして競技会に出る場合はあまり成績は気にする必要はないかな。


上達はしているのですが、成績が出ないという状態は起こりやすいということです。前回より成績が悪くても、下手になってしまったと嘆く全く必要はないのです。



競技で成績は出るのは嬉しい。でも成績は、自分が良いダンスが出来なくても、周りがもっと悪ければ良い結果となる。これを単純に喜んで良いか?というのは微妙なところだよね。


すごい順調にダンスは良くなっている、練習の方向性も合っている、でも周りのレベルの関係でたまたま成績が変わらない。成績が出ないから自分のやっていることが不安になり方向転換して迷走する。陥りがちな話ですよね。


結局は自分のダンスが良くなるように自分自身とコーチャーを信じて、結果に左右されずに頑張るのがいちばん良いかなと思います。




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