社交ダンスのレッスンで良く使われる「アシをもっと使え!」という表現。


日本語って不便なところがあり、発音すればどちらも同じ『アシ』ですが、意味としては
  • 足、footを指す場合
  • 脚、legを指す場合
の二つパターンが存在します。


もう少し細かくいうと
  • 足は足首からつま先まで。普段は靴で覆われている部分。
  • 脚は足首から骨盤。普段はズボンで覆われている部分。

こうして文章に起こすと分かりやすいですが、レッスン中は混同してしまいがちです。


フットワークの話の時は足、レッグスイングの話の時は脚。
どちらも「もっとアシを使え!」でレッスンできてしまいます。しかし、足の裏のめくり方を意識するのと膝や裏ももに力を入れることを意識するのとでは出来上がった動作は全然違ったものになります。


なので、教える側としては足と脚、どちらを指しているか生徒さんが混同しないように気をつけています。「アシを前に出して」と言うと多くの場合、生徒さんは「脚」を前に出します。なので「足」を前に出してほしいときは「クツを前に持っていくようにして」と表現を変えるように心がけています。もちろん逆パターンもあるので逆のときは「レッグの方ね~」と一言加えます。


個人的な話ですが、僕がレッスンを受ける時は脚の話の方が多い気がします。脚を使うときは、もちろん足も一緒に使うことになるのですがどちらをより意識して使うか、ということが重要です。


外国人の先生にレッスンを受けると日本の先生にも言われてたことなのに、急にすんなり理解できるときがあります。それは足と脚のように、同じ単語でも英語で発音したときのほうが混同しにくい、ということもあるのかな、と思います。あとはある動作について指し示す言葉のバリエーションが豊富という場合も。この辺のお話は過去にスピン?ターン?ピボット?全部回転?という記事でも紹介しています。


皆さんもレッスンを受けるときはどっちの『アシ』なのか、気をつけてみて下さい。意外と発見があるかもしれませんよ。


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