社交ダンスの試合は実はかなりハードです。おそらく一般の方がイメージしている社交ダンスは軽い運動というものだと思いますが、競技やデモンストレーションになるとかなりの運動量となります。これはある程度ダンスの経験がある方ならば実感していることと思います。


現にWDSFでは社交ダンスの試合のことをダンススポーツという呼称で呼び、ボールルームダンスと区別していています。


優劣をつけて勝敗を決める。これはスポーツと言って良さそうですよね。ただダンスを単純にスポーツとしてしまって良いのか?という点については意見が分かれるところでもあります。


そもそも競技会に出るダンサー達は何を競っているのか?それはもちろんダンスなのですが、ダンスとは詰まるところ、自分の身体で音楽を表現をするということですよね。


この表現という部分にどのように優劣をつけるのか?と改めて考えると非常に難しいです。自己表現と考えるとダンスはアートだと考えることもできます。


絵具とキャンバスを使った自己表現するのが絵画、楽器を使って演奏して自己表現するのが音楽、自分の身体を使って自己表現するのがダンスです。


例えばゴッホとピカソの絵、どちらが優れているか?バッハとモーツァルトの音楽、どちらが優れているか?と聞かれたら困りますよね(笑)


これは僕がそれらの専門知識を持っていないからという理由で困るではなく、そもそも比較できるものではないからだと思います。


ダンスはそもそも他人と比較するものではない!完!


となっては身も蓋もないよね(笑)つまり、そもそも比較するのが難しいものを、何とか上手く競技に落とし込んでいる状態という訳です。


ダンス競技会は分かりやすく言えば専門家の多数決で勝敗が決まります。例えばゴッホVSピカソ、どっちが優れている?!という勝負に対して絵画の専門家を7人呼んで多数決をし、過半数をとった方が勝ち、というかたちに近いですね。


もちろん個人の主観に左右されるますので、審査員はなるべく多い方が公平である、と考えられています。


ただ、これは観客からすると勝ち負けが分かりにくいという問題があります。そういった意味では、音楽やバレエのコンクールに近いものもあるような気もします。


普通のスポーツって勝ち負けが観客にもはっきりと分かりますからね。先にゴールした、シュートが決まったなど、基本的には審判のジャッジが無くても分かる場合が多い。ダンスはスポーツだと言い切れないのは、この辺りの理由もありそうです、


ボールルームダンスはスポーツか?芸術か?
中途半端な面も確かにありますが、芸術性とスポーツ性、この両方を上手くバランスをとっているものが現在の競技ダンスであると言えます。




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