前回はリーダー、パートナーという呼び方が日本特有であるというお話でした。


競技会でも女性にとって不利な部分があります。社交ダンスの級は実質、男性にのみついているのです。誤解のないように書いておきますが、女性に級がついていないわけではないのです。僕と綾先生の選手証にはそれぞれラテンA級という記載があります。僕らのように二人でずっと踊っている場合は大丈夫なのですが、問題はカップル解消した場合です。
例えば僕と綾先生がカップルを解消して他の相手と組んだとしましょう。A級の相手と組んだ場合は当然そのままです。男性も女性A級なのですから、まあ妥当と言えば妥当です。では、A級の僕がC級の女性と組んだ場合はどうなるのでしょう。AとCの間だからB級??


なんとA級の男性と組んだ時点で、C級の女性はA級!(団体により細かい規約はあるとは思います。しかし、どの団体でもこの時点でA級以下の試合には出場できませんので、女性もA級になったのと同じ扱いです。)


ではA級の綾先生がC級の男性と組んだ場合は?実は綾先生がC級となってしまいます。C級戦にも出場できます。(団体によっては選手証にA級の記載が残るかもしれません。しかしC級以下という制限のあるC級戦に出場できる以上、実態はC級です。)


このように表向きはどうなっていようと、男性に級がついているのが現状なんです。まぁA級の女性とC級の男性が組んで二人ともA級になってしまうシステムでは、カップル解消と結成を繰り返すだけで細胞分裂のようにA級がどんどん増えてしまうので、仕方がないのです。



海外では級がないので社交ダンスの試合、海外にも級はあるの?!ライジングスター戦とは?!
このようなことはないです。
級というシステム自体が日本特有のものなのですね。
その③へ続く、、、、
日本のダンス界はリーダーが偉い問題~その③~


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