フォローする際の悪い思い込みのひとつに「リードに対して常に一緒に・同じように動かないといけない」ということがあります。


現状、日本では男性をリーダー、女性をパートナーと呼ぶことが多いですね。(外国ではお互いにパートナーと呼びます。)リーダーである男性に合わせて、女性は踊るという風にほとんどの方は最初に教わります。



『合わせて踊る』がいつの間にか『男性についていく』に変わってしまいます。本人は無意識なことが多いのですが『男性が動くと一緒に動く/男性が動かないと動かない』という女性は多いです。


これは時に正解のときもあるけど、マズイ場合の方が多い。


特にラテンのバリエーションの場合、女性の方がステップの数が多い。ステップの数が違うのでまったく同じようには動かない、相対的に女性のタイミングは早く・細かくなります。また、男性と離れて踊るステップのときは当然、リードの影響力は少ないです。


スタンダードでは外回りと内回りについて考える必要があります。外回りの人はまっすぐ大きく進まないといけないし、内回りの人は相手の通り道を開け、歩幅や回転の量を外回りの人に合わせてあげないといけません。


内回りと外回りの区別なく男性が大きく進めば女性も大きく進む、小さく進めば小さく進む、、、と踊ってしまうと入れ替わりが困難になり上手く回転できなくなります。



男性といつも一緒に動くことをフォローと考えるのではなく、男性の動きに応じて適切に動くことが大事と考えましょう。


一緒に動くときもあれば、交代でパワーを出すときもある。女性だけ多くステップすることもあるし、男性だけが回転して自分はまっすぐ進むこともある。ステップ毎に動きは異なるので、それぞれのステップへの理解が必要です。


理解が進むともっと女性が積極的に踊れる部分が増えます。何でも男性と一緒にやると考えていると合わせようと頑張っているのに男性にとって踊りにくい女性になってしまいます。


男性と同じ動きではなく、異なる動きをすることが良いフォローのことも多いです。相手と上手く踊れないと思ったら、まずは自分の動きが正しいか見直してみましょう。



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