A級になるといよいよヴェニーズワルツが競技種目に入ってきます。ヴェニーズワルツはスタンダード5種目の中で最も歴史のあるダンスです。


さて、WDCではダンスの歴史と伝統を重んじるという観点からヴェニーズワルツで使用するステップに制限をしています。それがヴェニーズワルツでみんな同じようなステップである理由です。複数のトップ選手が同じステップでフロア上を周る様は本当に美しく、選手たちが創り上げる芸術と言っても良いでしょう。
こちらがWDCのヴェニーズワルツ
 



これに対しWDSFは、他のダンスは新たなステップが増えているのにヴェニーズワルツだけ何十年も変化しないのは不自然、ヴェニーズワルツも進化すべきだ!と主張。WDSFではステップに制限をせず、新たなステップを増やしました。
こちらはWDSFのヴェニーズワルツ
 
いろいろなステップが入っているのが分かります。


どちらが良い悪いという議論はもちろんありますが今回お伝えしたいのは、この背景がみなさんの競技結果に影響を与える可能性があるということです。


WDC系の競技会、審査員の時にWDSFの新しいステップをしてしまうと点数が入らない可能性があります。JBDF、JDC、JCFの競技会では注意が必要です。現状はそのステップをしたから失格という規定はありませんし、点数を入れているジャッジもいます。しかしWDCの考え方に賛同しているジャッジからは点数が入らないでしょう。


WDSFではこのような規定はありません。しかし審査項目にはコレオグラフィー(振り付け)という項目があります。この項目に絞って考えるとWDSFの新しい振り付けと、WDCの従来の振り付けでは、WDSFの振り付けの方が高評価となるでしょう。JDSF系の競技会はこちらに分類されます。


審査方法、競技結果に関わることなのにどこにも記載されていないから困りますね。僕もそのように聞いているだけでソースを示すことができません。ただ、今現在、そのように審査が行われているのは事実です。試合で踊る際は気を付けましょう。


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