教室によって違いますが、全体的に社交ダンス教室の料金システムは分かりにくいことがあります。分かりにくい原因の一つが「チケット制」というものです。チケットを購入して、レッスン時に必要枚数を支払うというシステムです。


例えば

<レッスン料金>1レッスン20分
A先生 チケット10枚
B先生 チケット8枚

<チケット料金>
50枚セット   2万5千円
100枚セット 4万9千円

みたいな感じ。


50枚セットを買うと1枚あたり500円の計算なので、A先生のレッスン料金は5千円、B先生のレッスン料金は4千円となります。


100枚セットのチケットを買うと1枚あたり490円となるので少しお得になります。内容的にはプリペイドカードと同じような感じですね。キシモトも同じ仕組みでポイントカードシステムを採用しています。

この制度のメリットは、たくさん買うと割引が大きくなること、毎回現金を持ち歩く必要がなくなることです。意外と「毎回支払いをしなくて済む」というのは便利みたい。生徒さんの反応を見ると割引よりもそこにメリットを感じている人も意外と多い印象です。


デメリットとしては有効期限があるということ、一度購入すると基本的には払い戻しがきかないことですね。この辺りは教室によって大きく異なるので要注意です。


で、ここからが問題点。教室によってはHP上に1レッスンあたりの料金が明記されていない場合があります。

○○先生(1レッスン 何ポイント)

といった具合。
自分で計算しろってことかな?うーんめんどくさいな。そもそも初心者には得体の知れない「チケット」という言葉のハードルもあるし、不親切ですね。


またスタッフの人数が多い教室でも「個人レッスン 8P~」みたいな表記も多いですね。「この教室に習いたい先生がいるけどベテランだし、どう見ても一番安いポイントではなさそう…レッスン料金は一体いくらなんだ!」と思ったことある人は結構いるんじゃないでしょうか。


見学に行った際に1レッスンは現金でいくらなのか、はっきりと聞いた方が良いでしょう。または電話・メールで問い合わせかな。問い合わせるかスタジオに行かないと料金がわからない、という状況はちょっと手間ですね。ネットでなんでも買える今の時代にはそぐわない気がします。


もう一つの問題点としてはこのチケット、1枚では買えない場合もどうやらあるみたいです。50枚や100枚綴りで売っていて、1レッスン7枚、8枚など割り切れない数になる場合もあるにも関わらず、です。良くない仕組みですね。(端数を現金でお支払いできる教室ももちろんあります)


そもそも何でチケット制なんでしょう?もともとは昔々、ダンスホールでアテンダントに踊った分だけのチケットを支払う営業形態があったとのこと。本当かどうかは分かりませんが、この名残という説は有力な気がします。


いずれにせよ料金がはっきり分からないのは嫌ですね。改善されていくと良いのですが…


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