競技ダンスの結果は単純に身体能力で決まる訳ではない為、他のスポーツと比較すると引退の年齢は高いです。他のスポーツは２０代後半で引退を迎えるのことが多い印象がありますが、競技ダンスでは２０代で引退する選手は非常に少ないように思えます。


競技者である以上、いつか引退するでしょう。野球やサッカーの場合はごく１部の一流選手が、解説者やコーチとなることができます。それ以外の選手は？なかなかその道で食べていくこと難しいようです。


ダンスのプロの場合、賞金で生活している訳でなく、日々の生徒さんへのレッスンで生計を立てている人がほとんどです。なので引退したからといって生活ができなくなることはありません。


引退後は競技会運営の組織に所属することが多いようです。競技会の採点管理など裏方、審査員として活躍していきます。ある先生は「競技会があるから選手が輝ける。自分が選手だった時に用意してもらったそういった場所を、今度は自分達が作らなければいけないという思いがある。」とおっしゃっていました。本当に感謝です。


また、競技会運営はほどほどに、自身のスタジオの活性化に精を出す方もいます。現役選手の時はやりたかったけどできなかった企画などは、引退後の時間がある状態の方が自由にできますからね。後進の育成に励みつつ経営に楽しみを感じる方も少なくないのかもしれません。


他のスポーツのプロのように引退して収入がゼロになるわけではないです。それが原因かどうかは分かりませんが比較的、引退後は自由なように思えます。現役時代をダンスに費やして、引退後はダンスとは違う方向に興味を持つ方もいれば、引退後はダンス業界の改善に勤しむ方もいて本当に様々ですね。
それでも多くの先生が運営側に回ってくれているのは、ダンス業界への恩返しという意味合いが強いのでしょうね。



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