麻戸先生と出身大学が同じという話をすると、じゃあ大学生のときからカップルを組んでたの?とよく聞かれますが、私(綾)は大学のときはシャドーでした。


学連じゃない人はシャドーって何?って思いますよね。
ざっくり言うと、パートナーの居ない状態の事を言います。


学連は、普通のアマチュア競技会のように個人の成績が出る個人競技の側面もありますが、その一方で各大学の成績を団体競技的な面もあります。そして学連に所属できるのは四年間だけと決まっています。


下級生のうちはローテーションといい、試合毎にパートナーシップを組みます。上級生になると一人のお相手と固定カップルを組みます。固定カップルになると、試合毎ではなく残りの学連での全ての試合をその決まった相手と出ます。ウチの大学では、三年生になると固定カップルを組みます。学連では(今はどうかわかりませんがその頃は)大学から社交ダンスをはじめた人がほとんどなので、学年=ダンス歴となり、学年があがるほどダンスのレベルの平均値はあがります。四年生になった時に成績が出せるよう、基本的に同学年で固定カップルを組みます。


学連以外の人には大変驚かれるのですが、固定カップルのお相手は各個人の希望ではなく、先輩たちの指示によって決まります。私達の大学では一人ひとり面談があり、希望は一応提出するのですが希望通りにはならない場合も結構あります。ペアダンスなので相手がいない事には出られないのですが、各学年の男子と女子の人数がぴったり合うことは稀で、基本は女子が人数が多いので組めない事があります。


そうなった場合、部活自体を辞めてしまう子も多かったです。試合は運が良ければ、他の学年の子や他の大学の子と組んで出られますが、他の学年も男女比が悪いと全然試合に出られないケースもあります。また、学年=ダンス歴なので出られても勝てる見込みが薄かったり、シャドーだと色々と肩身が狭い思いをすることもあるのでそれが辛くて辞めてしまうのでしょう。


私はというと3年生のときは一個下の学年のローテーションに混ぜてもらい、試合には出られました。4年になると二個下の男子と固定カップルを組ませてもらい、制限はありましたが普通に試合に出られました。


3年のうちはシニア戦活躍する同期を見ながら、自分は新人戦にしか出られず同じ土俵にすら立てない状況だったのでやはり悔しい思いや苛立ちもありました。が、4年のときに組んでくれた子は超ダンスが好きでスゴイたくさん練習に付き合ってくれて成績も4年生同士で組んだ同期と変わらないくらいで、振り返るとその一年は楽しかったなーと思います。


ちなみにそのリーダー君、ダンスが好きでプロになって都内の教室働いてます。今度飲みにでも誘おうかな~♪


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社交ダンス業界用語「りぼん」