私は今のスタジオに入ったときから子供のクラスを担当しています。一方で通常のレッスンでは教える生徒さんは当然みんな大人。教えていく中で大人と子供の学習方法ってこんなに違うんだなぁ、おもしろいなと感じることが度々ありました。


今では子供と大人ではダンスを教えるときに教える種目の順番や教え方を変えています。理由としては下記のような違いをレッスンで何度も感じたからです。


・動きのスピード
子供 早い動きが得意・ゆっくりは苦手
大人 早い動きは苦手な人も・ゆっくりだと安心

子供達は基本的にアップテンポな種目が得意です。同じ種目でも曲のテンポが遅い状態より、速い方が上手に踊れることも多いです。大人は個人差が大きいですが、基本的に年齢が高くなればなるほど早い動きは苦手になります。


・理解力
子供 理論を理解させるのは小学校低学年にはかなり難しい。
大人 当然子供より高い。理論をある程度勉強しつつトライする方が動きも良い。

理論を理解する力は当然、大人の方が高いです。子供に教えるときは易しい言い回しを選んだり、擬音を使って伝えるようにしています。専門用語はほぼ使いません。大人は理論を少し教えてからの方が動きが良かったりします。


・模倣する力
子供 動きをまねするのが上手。
大人 動きをまねすることは個人差がある。

子供は本当にまねする力が高い!お手本見せて、「先生のまねしてね!」で、何回かやるとできちゃう。大人はそうはいきません。見て覚えるということにはかなり個人差があります。


・集中力
子供 集中力は基本持続しない。
大人 集中力は高い。(もちろん個人差あり。)
子供は低学年の子ほど、集中力が持続しない傾向にあります。なので、低学年の子が多い場合は一回のレッスン(30~45分)で種目を一種目ではなく、二種目にし、途中で種目を変えることで集中力を持続させるよう心掛けていました。
ブログを書くために今回調べてみたら、やはり集中力が持続するのは大人でも90分が限界、子供は小学校低学年で15分だそうです。


こういった違いが大人と子供にはあるので、子供に教えるときはサンバやジャイブなどアップテンポなものを先に、説明よりも見せてマネしてもらう。説明するなら短く、やさしく。また、子供達の集中力が続くように様子を見て短い時間で種目や練習内容を変えるなど大人とは少し違うやり方で教えています。子供はほんと大人と全然違うね。


あと、ちょっとおもしろいなと最近思っているのは、ヤングサークルの子達は子供よりの教え方でも大丈夫な場合が多いことです。いままでの運動歴などの個人差はかなりあると思いますが、どの年代から学び方がはっきり変わるのか知りたいですね。個人的な予想では30代後半~40代前半のあたりに境目がありそうかな。なんて考えています。気になるから誰か調べて~。


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