ダンスパーティーではマナーを守って踊るべきということは当然のことです。で、個人的にはこのマナーがパーティーによって若干異なるように思えます。

例えばうちのスタジオのクリスマスパーティー。僕もオーナーもコンパクトホールドで歩幅は小さく踊ります。これはスペースに対して人数が多いからという理由もありますが、そもそもダンスパーティーではこのように踊った方が良いのではと思っているからという部分の方が大きいです。


それに対して選手会の新春パーティー。こちらは通常のダンスパーティーよりも動きも大きめに、比較的競技のスタイルで踊っています。


さて、ここでお客さんのニーズについて考えてみます。うちのクリスマスパーティーでは「せっかく先生と踊れたのにブルースで残念だったわ。ワルツやタンゴが良かったのに」と言われることが結構あります。


新春パーティーで「あの先生はちゃんとホールドして踊ってくれなかった。手を抜いている。」などと言われることもあるそうです。


お客さんは「先生と踊れる=大きく踊らせてもらえる」と考えている方が多いようです。もちろんプロとしてそのニーズに応える必要があるし、プロと踊れるダンスパーティーが通常よりも高額でも多くの方に来て頂けるのはこれが理由だと思います。その反面、ダンスパーティーと称した場でそのように踊るのはプロとして適切なのかどうかと考えてしまうこともあります。


うちのスタジオのパーティーの場合は、生徒さんからもっと大きく踊りたい!と言われても「ダンスパーティーだからコンパクトなホールドで、簡単なステップで音楽を楽しみましょう!」と伝えて理解してもらうことができます。これはある意味スタジオ、先生の方針であり、うちのパーティーではこういったスタイルでいきますよというルール決めでもあります。


選手会などの他のパーティーでのルール決めは少し難しいですね。そもそも先生同士にも認識の違いがあると思うし、なかなかルール決めができない。


プロが開催するダンスパーティーはもちろんビジネスという面がありますので、今日はコンパクトホールドで大きく動きません!というパーティーで収益を上げることができるのか?と問われるとなかなか難しそうです。


だからといって、我々プロがダンスパーティーでしっかりしたホールドでガンガン動いてしまうと、ダンスパーティーのイメージがそのようなものになってしまう。


1つのアイディアとしては、ダンスパーティー毎にルールの確認をしていければ良いのかなと思います。はじめに「競技のようなホールドや動きでいきますよ」とお客さんとアテンダント側、参加者全員に共通の認識があれば問題ないですよね。


また「コンパクトに小さく無理なく踊りましょう」ということも共通認識があればお客さん側もアテンダント側も誤解なく踊れるのではないでしょうか。


万が一、最初のルールから外れそうな場合も主催者側から注意もしやすいです。少し面倒かもしれませんが、1つ1つのパーティーでしっかりと確認する。そういった積み重ねでマナーが成形されていけたらなと思います。


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