音を取るのが苦手な生徒さん、だんだん音を取れるようになってきました。いや正確には、音に合わせて踊れるようになってきた!かな。
初めてレッスンで「先生、俺は音が取れないんだよ。」「音を取るのが苦手なんだよね。」と申告してきた生徒さんが何名かいます。最近、その方たちがどんどん音楽に合わせて踊れるようになってきました!なので音を取れるようにどんな練習をしたかを書いておきます。
音が外れてしまう原因は何パターンかあります。
その1.音楽の1が探せない
その2.音は取れているのに遅れる
その3.途中から音楽を聞いていない・聞こえなくなる
その原因に合わせて練習していきました。
その1.音楽の1が探せない
コレに当てはまる人は、色々な音楽で1を取る練習をします。具体的には一緒に音楽を聞いて、「このピアノがジャンと鳴るところが1」「ボーカルの息継ぎが1」といった風にその曲の1の音を教えてあげます。最初は先に1の音(の特徴)を教えてあげて、曲の中で探してリズムを取ってもらいます。見つけられるようになってきたらノーヒントで音を取ってもらって、違うときはこの音が1だよ。と教えてまた探してもらいます。これを何度かやると自分で1が探せるようになります。
その2.音は取れているのに遅れる(早い)
コレは原因は二つ。
一つはダンスや運動に慣れていなくて、自分の身体が動くスピードを理解していないパターン。
聞こえているのに遅すぎたり、早すぎることがある。動作を直せば良いので比較的簡単。初心者の方なら、4でステップしたいなら、その前の3で準備しましょう。と声をかけるだけで治ります。
もう一つはちょっと厄介。
自分(の取っているタイミング)に自信がないパターン。
ちゃんと音が取れているのに自信がなく、躊躇して遅れてしまう人も多いです。音が取れていないのか、取れているけど遅れているのかよく観察して判断する必要があります。
たいてい音が取れている人は出るタイミングの音でどこかがピクッと動きます。その微かな動きを探して拾って「音は合っているから自信を持ってそのタイミングで出ていいよ」というのを教えてあげます。何度かやっているうちにだんだん自信を持ってできるようになります。
その3.途中から音楽を聞いていない・聞こえなくなる
これはホント多い!でも本人には聞いていないという自覚が全くないので外れたら教えてあげるしかない。「音、外れてるよ!」と言いすぎると自信を失って原因その2の状態になってしまう人もいるので要注意。「今、音楽聞いてるー?」と軽く問いかけるだけで音楽に意識が戻ります。ここに該当する人は音楽を聞きながら踊るトレーニングをします。自分でカウントを数えていてだんだん音楽とカウントがズレてくる人はカウントではなく、擬音でリズムを伝える・覚えてもらうのが有効。「ワルツだったら『ズンチャッチャッ』という音が音楽にも入っているから自分の動きとその音を合わせてねー」という感じ。
音が外れてしまう人、苦手意識を持っている人はこの3つのどれか、もしくは複数に当てはまっています。
多くの場合、先生やパートナー・競技仲間からは「音が外れているよ」という指摘だけを受けます。そうすると実はそのときに音楽を聞いていなかっただけなのに、「自分が1だと思っていたところは違ったのか…」と自分の取っている音に自信がなくなり、躊躇して音に遅れたりしてさらに症状が悪化。どんどん音を取ることに苦手意識が芽生えていくようです。
でも、みなさん苦手と言っていましたが、教えたら全員ちゃんと1が取れました。あとは自信を持てるように音に合っているときは必ず「合ってるよ!」と伝えるようにしています。今のタイミングで合っているんだ!自分は音が取れていたんだ!という経験を積み重ねると、「先生、音楽じゃなくてカウントがいい。」と言っていた生徒さんも「ワルツ?じゃあ音楽で!」と音楽に合わせることに抵抗がなくなるようです。
そうなると踊ることで音を取る練習もできるようになり、ドンドン音を取る能力が上がります。今は一曲続けて音を取り続けられるよう練習中です。音を取れるようになってくると、みんな前より踊るのが楽しそうでいいね♪
Mato Ballroom Dance Club
麻戸 洋輔・中村 綾
Mato Ballroom Dance Club の HPはこちら
麻戸・中村が主催するヤングサークルTeamKのHPはこちら
レッスンのご予約はこちら
初めてレッスンで「先生、俺は音が取れないんだよ。」「音を取るのが苦手なんだよね。」と申告してきた生徒さんが何名かいます。最近、その方たちがどんどん音楽に合わせて踊れるようになってきました!なので音を取れるようにどんな練習をしたかを書いておきます。
音が外れてしまう原因は何パターンかあります。
その1.音楽の1が探せない
その2.音は取れているのに遅れる
その3.途中から音楽を聞いていない・聞こえなくなる
その原因に合わせて練習していきました。
その1.音楽の1が探せない
コレに当てはまる人は、色々な音楽で1を取る練習をします。具体的には一緒に音楽を聞いて、「このピアノがジャンと鳴るところが1」「ボーカルの息継ぎが1」といった風にその曲の1の音を教えてあげます。最初は先に1の音(の特徴)を教えてあげて、曲の中で探してリズムを取ってもらいます。見つけられるようになってきたらノーヒントで音を取ってもらって、違うときはこの音が1だよ。と教えてまた探してもらいます。これを何度かやると自分で1が探せるようになります。
その2.音は取れているのに遅れる(早い)
コレは原因は二つ。
一つはダンスや運動に慣れていなくて、自分の身体が動くスピードを理解していないパターン。
聞こえているのに遅すぎたり、早すぎることがある。動作を直せば良いので比較的簡単。初心者の方なら、4でステップしたいなら、その前の3で準備しましょう。と声をかけるだけで治ります。
もう一つはちょっと厄介。
自分(の取っているタイミング)に自信がないパターン。
ちゃんと音が取れているのに自信がなく、躊躇して遅れてしまう人も多いです。音が取れていないのか、取れているけど遅れているのかよく観察して判断する必要があります。
たいてい音が取れている人は出るタイミングの音でどこかがピクッと動きます。その微かな動きを探して拾って「音は合っているから自信を持ってそのタイミングで出ていいよ」というのを教えてあげます。何度かやっているうちにだんだん自信を持ってできるようになります。
その3.途中から音楽を聞いていない・聞こえなくなる
これはホント多い!でも本人には聞いていないという自覚が全くないので外れたら教えてあげるしかない。「音、外れてるよ!」と言いすぎると自信を失って原因その2の状態になってしまう人もいるので要注意。「今、音楽聞いてるー?」と軽く問いかけるだけで音楽に意識が戻ります。ここに該当する人は音楽を聞きながら踊るトレーニングをします。自分でカウントを数えていてだんだん音楽とカウントがズレてくる人はカウントではなく、擬音でリズムを伝える・覚えてもらうのが有効。「ワルツだったら『ズンチャッチャッ』という音が音楽にも入っているから自分の動きとその音を合わせてねー」という感じ。
音が外れてしまう人、苦手意識を持っている人はこの3つのどれか、もしくは複数に当てはまっています。
多くの場合、先生やパートナー・競技仲間からは「音が外れているよ」という指摘だけを受けます。そうすると実はそのときに音楽を聞いていなかっただけなのに、「自分が1だと思っていたところは違ったのか…」と自分の取っている音に自信がなくなり、躊躇して音に遅れたりしてさらに症状が悪化。どんどん音を取ることに苦手意識が芽生えていくようです。
でも、みなさん苦手と言っていましたが、教えたら全員ちゃんと1が取れました。あとは自信を持てるように音に合っているときは必ず「合ってるよ!」と伝えるようにしています。今のタイミングで合っているんだ!自分は音が取れていたんだ!という経験を積み重ねると、「先生、音楽じゃなくてカウントがいい。」と言っていた生徒さんも「ワルツ?じゃあ音楽で!」と音楽に合わせることに抵抗がなくなるようです。
そうなると踊ることで音を取る練習もできるようになり、ドンドン音を取る能力が上がります。今は一曲続けて音を取り続けられるよう練習中です。音を取れるようになってくると、みんな前より踊るのが楽しそうでいいね♪
以上が私がレッスンで行っている音が外れてしまう人の改善方法です。
音が取れない方が自分一人で取り組むのは少し大変なので、音を取れる人(できればガミガミ怒らない人。怒る人だと間違えるたびに自信喪失しがち。)に協力してもらい、自分が取っている音が合っているか確認してもらえるといいです。
協力してくれる人を探すのが難しい方はまず、原因その1で紹介した『音楽の1を探す』を練習してみて下さい。ボーカルの息継ぎあるいは、4拍子や3拍子の中で一番強く鳴る音が1です。
それも全然分からない…という方は、まず音の強弱や音の種類を聞き分ける練習をしましょう。流れている音楽の中で何種類の楽器が演奏されているのか聞きながら数えてみましょう。楽器の種類は正確に分からなくてもOK!
生徒さんの様子を見ていると、音楽を取れない人は聞いている音の種類が少ないことが多いです。音楽を一緒に聞きながら「ピアノの音聞こえる?チャラララ〜って音聞いて」「ドラムの音は?ドンタッタッタッって音探してみて」と言うと、「今まで全然聞いていなかった!!」という人がとても多いです。聞こえている音の種類が少ないと自分の聞いている楽器がカウントと同じリズムで鳴っていない場合、音を取りにくいのかな、と思います。また、BGMのように流して聞いている状態では音の強弱も感じとりにくいです。
楽器の種類を数えてみるという事は、ただ聞くだけではなく音の高さや音色の聞き分けが必要になります。これを行うことでもっと音楽を積極的に聴くことができるようになります。
また音を取るのが苦手という人は音楽を集中して聴き続けるが苦手です。ステップやリードなど他の技術的な事に集中力を奪われがち。踊り始める最初だけでなく踊っている最中も何度も音と自分の動きが合っているか確認するようにしましょう。
スタンダードなら、部屋の角に来たら音楽と合っているか確認!とかルンバならニューヨークに入ったら確認!など、最初のうちは確認するタイミングを踊る前に自分で決めてやってみましょう。決めていても最初のうちはおそらく忘れます。笑 でも何度か繰り返しやっていれば必ず慣れますよ!
音が取れなくて悩んでいる方はやって見てね〜!
神奈川県鎌倉市大船の社交ダンス教室Mato Ballroom Dance Club
麻戸 洋輔・中村 綾
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コメント
コメント一覧 (2)
ちょうど、音をとる,記事をかいたところで
とても参考になりました。
たしかに、音楽自体が一から始まってるよ,と話しても、2.3など口にするのが途中の数字
取ってるつもりでも外れて行くわけですね
自分の中でも残しておきたいので、記事をお借りしても良いですか?
(○めぶろ、ですが‥)
nekowanko0301
がしました