レッスンをしていると、ダンスのレベルによって同じ言葉でも意味、というか指し示すものが違うんだなぁと思うことがあります。「ステップを覚える」と言っても、人によって意味することが全然違います。


例えば「ステップは覚えました」と生徒さんが言った場合、以下のパターンに分類できます。


1.出す足の順番とカウントは理解・記憶した(正解は分かるができない)
2.先生と組めばカウントで踊れる
3.先生と組めば音楽で踊れる
4.カウントで一人(シャドー)で踊れるが、ステップ以外はまだ覚えていない
5.音楽に合わせて一人で踊れるが、ステップ以外はまだ覚えていない


全て「ステップは覚えました」と言えますが、下にいくほどよりハードルが高くなります。ちなみに自分の感覚からすると4や5が「ステップは覚えました」のギリギリ最低ラインかなぁ。


生徒さんは1~3で覚えました!という人も結構多いんだけど、しっかりと覚えていると言い切れるかというとかなり微妙で、ちゃんと踊れるかどうかは運に左右されることが多い気がする(笑)


先生と踊るだけなら3番ができればなんとか大丈夫。でも、カウントでシャドーがある程度できればさらに安心して踊れると思います。


1の理解・記憶は大事。でもゴールではなく先がある状態ですね。デモや競技会で一曲続けて踊るにはちょっと不安が残ります。


ちなみに「ステップは覚えてるんですけど…」というセリフはよく聞くけど、その人の「覚えている」の意味が1や2で、先生が求めているのは4や5のシャドーができる状態だと



「どこがステップを覚えてるだー!全然覚えてないじゃないか!!(怒)」となるかも(笑)


もちろん初心者の方なら1でもエライぞ!という感じです。ベテラン生徒の場合は、1だけでは不十分であることも理解できているでしょうから、さらに先を目指しましょう。先生側からしても高いレベルで覚えてもらえると助かります。


上手い人・すぐ上手くなる人は別段指導しなくても、カウントや曲で一人で続けてできるようになるまで練習して覚えてきます。「ステップを覚える」ということのレベルが高いのです。そこまでしっかり覚えてきてくれると、教師側も足型以外のもっと細かい内容の指導に入ることができます。


逆に言えば、ステップとカウントをしっかり覚えないうちはあまり細かいところの指導ができない、とも言えます。ステップを覚えていたとしても、アームなど他の部分を直したらステップがめちゃくちゃになって音楽に合わせられない。ということがよく起こります。


教師側は知っていることをなんでもかんでも伝えているわけではなく、どの情報をいつ与えるか考えています。ステップをまだ覚えられていない人に、アームワークなど他の情報を与えると情報過多でパニックになり、ますます踊れなくなります。


「もっとボディを使いたいのに先生がステップしか教えてくれない」「カウントばっかり直される。もっと他のことを教えて欲しい!」という人は意外と「ステップを覚える」のハードルが低いのかも。


正直ステップが最重要、、、という訳ではないので、しつこくステップの話をしたい先生はいないと思います。先生も早く足型・カウント以外のことを教えたいと思っているはず、、、ということでシャドーも頑張りましょう~!!


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