スタンダード、ラテンともにフレームの使い方は非常に重要です。形が単純に綺麗という点もありますが、お互いの動きを十分に伝える、リード&フォローという点においても大切な役割があります。


ダンスをはじめたばかりの時は手でリードしない、手でリードを受けないと習うと思います。もちろんこれは重要なのですが、正確には手「だけ」でリード&フォローをしないということで、ボディと連動させながらしっかりと「手」と「腕」を使っていく必要があります。


例えばワルツのナチュラルターンを踊る時、男性の左手について考えてみましょう。初心者のころは左手だけ上に振り上げてしまいがちなので、手は動かさず止めておくように指導されることが多いと思います。でも、これではスイングのフィニッシュを女性に伝えることができません。


上達するにつれて、ボディと連携させ左手左腕もしっかりと使わないとスイングの制御が難しくなるし、尚且つ右手右腕で女性にここに来てほしいと示さなければ女性に迷いを与えてしまうということが分かってくると思います。


ルンバのクローズドヒップツイストも同様に考えてみます。男性は右手で女性の左の肩甲骨の下をカバーします。左手で女性の右手を取ります。どちらでリードするでしょう?


答えは両方です。右手も左手も両方使うことによりフレームとして正確に機能します。リードする側は左右のフレームのエネルギーが偏らないよう意識する必要があります。一応両手は使っているけど片手は添えているだけ、という状態は女性にとっては十分な安心感がないと感じることが多いようです。


ただ、この両手両腕を「使う」と表現がなかなか曲者です。しばしば男性は女性に「余計なことをしないで!」と怒られることがあります。しっかり使おうとしたら怒られる、、、あるあるですね(笑)


女性の手を握る、肩甲骨の下をやさしく抱く。これを基本に、あとは女性の動きを阻害しないようにしてあげるのが良いと思います。必要以上に押したり引いたり、エネルギーの方向が異なったりすると女性はリードを余分に感じてしまいます。


女性目線で考えると、両手両腕からリードがきていると意識するだけでだいぶ違うかも。リードを腕でなく枠、フレームとして受けるイメージです。一見すると、リードが線のように思っていたところも実は円形でリードが来ていたということに気が付くことができるかもしれません。


慣れてくると片手でもある程度リード&フォローができる。でもより高い質にしていくためには、しっかりと両手両腕を使っていきましょう。



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