僕らのダンスにはダンス毎にテーマというものがあります。特にパソドブレはテーマが「闘牛」という非常に明確なテーマがある。それに加えて音楽もエスパニアカーニが基本なので、他のダンスよりもイメージがしやすいかな。
例えばルンバは「愛」なんて言われるけど、「甘い関係」もあれば「ドロドロした愛憎」もあるし「悲恋」もあるし、、、、それに対してパソには具体的なテーマがある。
これはある日、外国人の先生のレッスンを受けた時のお話。
自分のレッスンが終わった後に部屋の隅で教わったことを練習して帰る準備をしていると、僕らの次の選手がレッスンを受けている声が聞こえてくる。あくまで聞こえてくるだけで盗み聞ぎしている訳ではありません。たまたまね。たまたまだよ。
「なぜ音楽がなった瞬間に爆発的に動くのか?!」
そんな感じの内容が聞こえてきました。え?それが普通じゃないの?!競技会は良い選手からピックアップされていくので最初はとても重要。特にパソドブレはセットアップ(動きだす前に最初のポーズを作る)してから踊ります。
ある先生は最初のポーズを見れば上手そうかどうか分かると言っていたし、音楽がなった瞬間にバーンと動くのは良いんじゃないの?と思ってスゴイ気になったのですが、、、人のレッスンなので図々しく聞いている訳にはいかず、泣く泣く帰りました。
でもその後どうしても気になって、、、色々な先生に聞いたり、調べているうちにこんなことが分かりました。
パソドブレで使用されるエスパニアカーニという曲は3部構成になっています。
この動画でいうとスタートから1分1秒のところで音楽がジャーンと区切りが良い感じになり、ポーズをとったりします。この「ジャーン」のことを第1ハイライトと呼んでいます。
その1分38秒に二回目の「ジャーン」。これが第2ハイライトです。
そして最後のジャン!これが第3ハイライトとなります。
音楽にこのような場面展開があるのです。ここにストーリーがあるとのこと。
スタートから第1ハイライト、ここまでが「闘牛士の入場シーン」。そうなんです、実は第1ハイライトまでは闘牛士と牛の闘いは始まっていないんです。
第1ハイライトから第2ハイライト、ここが「闘牛士と牛の闘い」。
第2ハイライトで牛を倒して、第3ハイライトまでは「勝利のファンファーレ」となります。
なので、パソドブレの曲をよーく聞くと徐々に盛りあがっていくのが分かります。
「なぜ音楽がなった瞬間に爆発的に動くのか?!」という疑問は当然で、まだ入場したばっかりで闘ってないんだぞ?ということなんですね。
動画を見てもらえると分かるように踊りはじめは割と静かで、音楽の盛り上がりに合わせて徐々に激しくなっていくのが分かると思います。ということで、パソを踊る時は音楽の盛り上がりを気にしてみて下さいね。
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