今では通常通りですが、コロナの感染が拡大していたころは『接触なし』でレッスンをしていたところも多いかと思います。これが逆に新鮮で、ペアダンスだから一回も組まないというのは今まではなかったことです。


コロナ前からラテンエクササイズクラスは持っていたので組まないレッスン自体は慣れているのですが、いつものレッスンとちょっと違って発見がありました。


通常のレッスンと組まないレッスンでは伝える情報の優先順位が少し変化する気がします。


〈通常レッスン〉
  1. 種目の説明、リズム・足型を覚える
  2. カウント・音楽に合わせて組んで踊る
  3. 上手くいかないところを解説



〈組まないレッスン〉
  1. 種目の説明、リズム・足型を覚える
  2. 相手との位置関係、男性ならリードの方法、女性ならいつ・どんなリードがくるかの解説
  3. 相手のいる位置・つないだ手の位置まで想定してカウント・音楽でシャドー

通常のレッスンでは、ざっくり言えば、とりあえず一緒に踊ってみてそれから考えてみようということです。解説する時間が短く済み、レッスン時間内でたくさん踊る練習することができます。初心者の方は特に、まずは音楽に合わせて動くことに慣れてもらいたい。組んでいるとバランスやタイミングなどサポートしてあげられるので生徒さんは細かいことは気にせず、音楽を聴きながら踊ることができます。


組まないレッスンでは、リード&フォローやバランスなどがサポートがしてあげれない。そのため、相手との位置関係や自分の手の位置を理解してもらい、考えながらカウントで、あるいは曲で、ゆっくり~普通のテンポまで何度も繰り返し練習しています。位置関係や手の位置の解説は直接組んで実践できない分、手のひらのむき、肘の位置などいつもより細かく説明します。


個人的には細かい解説と練習が多くなるので、とりあえず組んだ方が良いだろうなぁと思っていたのですが、そこは人によってニーズが違うみたい。


・組まない方が自分に集中できる
・ちゃんと覚えなきゃという危機感がある
・相手に気を遣う必要がないので安心感がある


確かにステップが分かっていなくても「組めばなんか踊れちゃうし、まぁいいか」と楽しめるタイプもいれば、しっかりステップを覚えていても組むと何がなんだか分からなくなっちゃう人もいる。
傍目からは踊れていても自分でやることをしっかり理解していないと「踊れた気がせず達成感を感じない人もいる。


僕らは特に初心者の方には「踊る楽しさを伝えてダンスを好きになってもらいたい」という思いがあり、ある程度リードすれば初心者の人と踊れてしまうので「とにかくまずは一緒に踊ってみましょう!」となりがち。


でも楽しさの感じ方は人それぞれ。「ここのステップが理解できた」とか「ここまでなら間違えずに踊れる」という安心感があってこそ楽しめる!という人もいるよね。難しいことを考えずに踊りたいと考える人がいる一方で、理解せずにフォローだけできても楽しくないという方も存在します。色々なニーズに応えていきたいですね。



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