ラテン、スタンダード問わず、「地面を踏む、床を踏む」という言葉が良くでてきます。社交ダンスにおいて重要な言葉といってよいと思いますが難しい言葉の一つともいえます。
ある時、先生に地面をもっと使え!と言われて一生懸命地面を押して踊っていました。そうしたら今度は足で蹴って踊りすぎ!と言われて、ん?どういうこと?となった記憶があります。踏む=蹴るではないということ?じゃあ使うとは一体と悩んだことがありました?
実は「地面を踏む」とどんな良いことがあるのか?という先生側の意図によって、やるべきことや解釈が変わってきたりします。
そもそも、地面を「踏む」「使う」というのは便利すぎる言葉でかなり広い意味を持ちます。色々な意味が含まれていたり、なかったり。似たような言葉を挙げるとすれば
「地面を押す」「地面を蹴る」「地面を感じる」「地面に馴染む」「地面に染み込む」
なんて言葉がよく使われます。また、少し転じて
「重さを使う」「重力を感じる」「重みを利用する」「体重を感じる」
といった言葉にも似たようなニュアンスがあります。言葉のチョイスが違うということは、これらの動作は厳密には全て異なると考えてよいと思いますが「地面に何かしら作用させる」という大きな意味では同じだと思います。
昔の僕のようにとにかく全力で脚で床を蹴って踊る。効率的がどうかは別として、これは地面を使っていると言ってよいでしょう。実際に力が働いているんだからね。
それに対してある先生はこんな話をしていました。
「体重計に乗ってごらん。60kgと表示されていたとするね。つまりただ立っているだけの状態で体重計を60kgの力で押していることになる。地面に立っているということは、既に地面を押しているということになるんだよ。」
なるほど、、、さらには、
「体重計の上で膝を使ったり、肩甲骨を使ってさらに下に踏もうとしても大して数字は変わらないでしょ?力一杯踏み込んでも100kgとかにはならないよね。」
たしかにー!
そうなってくると「地面を踏む」とは?という話になってきちゃうよね。これは2つの要素に分けて考えると分かりやすいかも。
簡単いえば、力を入れたいのか?抜きたいのか?ということ。
1、筋力をしっかり使って踊る(力を入れる)
脚で床をしっかりと押す。筋力を十分に使うという意味で地面を踏むという言葉を使うことがあります。脚部でしっかりと最後まで床を押す時なんかはそうですね。動作をする時に力を入れるということです。
2、重力を感じて踊る(力を抜く)
立っている=地面を踏むと考える。立っているということに既に力を使っているので、それはもう地面を踏んでいると考えよう。もうそれ以上に力はいらないよ、筋力に頼らず自分自身の重さを上手く使ってねということです。こちらの場合はもっと力を抜いてねという話になります。
同じ「地面を踏む」という言葉でも力を入れる必要がある時と、力を抜く必要がある時と両方あると考えるのが良いです。もちろんパワフルな動きをするには筋力を発揮して力を入れて地面を踏む必要があります。対してナチュラルな動作を再現するには、筋力で無理やり動くのではなく自分の重さを使って結果的に地面を踏む必要がでてきます。
どちらの場合も「地面を踏む」感覚はあるのでより混乱しやすいよね。
「前回レッスンでは力を入れろって言われたのに今日は力を抜けって言われた、、、」
なんて時はこの辺りにヒントがあるかも。迷った時は参考にしてみてねー!
こちらもどうぞ
言葉を端折ってはいけない
重力を感じて踊る?!
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実は「地面を踏む」とどんな良いことがあるのか?という先生側の意図によって、やるべきことや解釈が変わってきたりします。
そもそも、地面を「踏む」「使う」というのは便利すぎる言葉でかなり広い意味を持ちます。色々な意味が含まれていたり、なかったり。似たような言葉を挙げるとすれば
「地面を押す」「地面を蹴る」「地面を感じる」「地面に馴染む」「地面に染み込む」
なんて言葉がよく使われます。また、少し転じて
「重さを使う」「重力を感じる」「重みを利用する」「体重を感じる」
といった言葉にも似たようなニュアンスがあります。言葉のチョイスが違うということは、これらの動作は厳密には全て異なると考えてよいと思いますが「地面に何かしら作用させる」という大きな意味では同じだと思います。
昔の僕のようにとにかく全力で脚で床を蹴って踊る。効率的がどうかは別として、これは地面を使っていると言ってよいでしょう。実際に力が働いているんだからね。
それに対してある先生はこんな話をしていました。
「体重計に乗ってごらん。60kgと表示されていたとするね。つまりただ立っているだけの状態で体重計を60kgの力で押していることになる。地面に立っているということは、既に地面を押しているということになるんだよ。」
なるほど、、、さらには、
「体重計の上で膝を使ったり、肩甲骨を使ってさらに下に踏もうとしても大して数字は変わらないでしょ?力一杯踏み込んでも100kgとかにはならないよね。」
たしかにー!
そうなってくると「地面を踏む」とは?という話になってきちゃうよね。これは2つの要素に分けて考えると分かりやすいかも。
簡単いえば、力を入れたいのか?抜きたいのか?ということ。
1、筋力をしっかり使って踊る(力を入れる)
脚で床をしっかりと押す。筋力を十分に使うという意味で地面を踏むという言葉を使うことがあります。脚部でしっかりと最後まで床を押す時なんかはそうですね。動作をする時に力を入れるということです。
2、重力を感じて踊る(力を抜く)
立っている=地面を踏むと考える。立っているということに既に力を使っているので、それはもう地面を踏んでいると考えよう。もうそれ以上に力はいらないよ、筋力に頼らず自分自身の重さを上手く使ってねということです。こちらの場合はもっと力を抜いてねという話になります。
同じ「地面を踏む」という言葉でも力を入れる必要がある時と、力を抜く必要がある時と両方あると考えるのが良いです。もちろんパワフルな動きをするには筋力を発揮して力を入れて地面を踏む必要があります。対してナチュラルな動作を再現するには、筋力で無理やり動くのではなく自分の重さを使って結果的に地面を踏む必要がでてきます。
どちらの場合も「地面を踏む」感覚はあるのでより混乱しやすいよね。
「前回レッスンでは力を入れろって言われたのに今日は力を抜けって言われた、、、」
なんて時はこの辺りにヒントがあるかも。迷った時は参考にしてみてねー!
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コメント
コメント一覧 (4)
「瞬発的に床を蹴って進む」ことが良くないこととされ、
「蹴る」のがダメなら、じわ~ぁっと、ボールで床を踏み込んで、ボディを押し出して(前方に送り出して)進んでいけばいいじゃないか。
・・・という発想から出てきたのが「送り足」というテクニックだと考えているのですが、この「送り足というテクニック」のオリジナルの英語名、ご存じでしたら教えて下さい。
nekowanko0301
がしました
オリジナルの英語にないならば、英国のコーチャーは絶対に使わない、日本オリジナルだと思います。
「送り足」は、剣道などの武道・武術の「足さばき」の一つです。
youtube「剣道・送り足」で検索すれば、すぐに見つかります。
右足を前に出す、左足を引き寄せる、右足を前に出す...なので、あえて言えば、社交ダンスで言うシャッセに近いですね。
社交ダンスの先生の誰かが、剣道の送り足の「右足を前に出す」部分だけを、「送り足」と称して広めたんじゃないかと思いますが、学校授業で「送り足を使え」とかいうと、「はぁ? 社交の先生、何言ってるの?」ってことになると思います。
言うまでも無く、武道・武術の方の「送り足」という言葉(もしくは、送り足という足裁きの文化)は、明治以前から存在し
ますから、そちらの方を尊重すべきだと思いますし、更に英国の社交ダンスに「送り足」に該当する英単語が無いのだとすると....
nekowanko0301
がしました
「社交ダンスの送り足」、つまり意図的に支え足で体重を送り出す動作をするには、
ハムストリングスを緩めて、意図的に、お尻を後ろに落としてから、支え足に体重を掛ける必要があります。
そんなことをするより、ハムストリングスが緩まないように、両足をV時(逆ハ)に開くようにして、足を出していった方がスムーズな気がするのですが、それをやると否定されます。
意図的にお尻を落として、落としたお尻に体重を載せて、支え足で送り出すと、「これだこれだ!」と、評価されます。
わたしも、近いうちに 、幼稚な動画になりそうですが、youtube動画を作りますので(来年になるかも)、よかったら、見てください。
nekowanko0301
がしました