バレエやジャズダンスを長年やってきた生徒さんに「社交ダンスは音楽が違っても振り付けが変わらないから覚えにくい」と言われたことがあります。


バレエやジャズダンスは音楽が決まっていて、それに振り付けをしていくという形です。


社交ダンスの試合の場合は、音楽が変わっても基本的には同じルーティンを踊ることも多いです。試合の場合がそれに当たります。


そもそも試合ではどんな曲がかかるか分からないので、音楽に合わせて振り付けるということが不可能なのです。パーティーも同様でどのような音楽がかかるかわかりません。


デモンストレーションを除いて、社交ダンスの振り付けは音楽に合わせて振り付けていないということです。


ちなみに社交ダンスの試合を初めて観に来た人が驚くことの一つに音楽がフェードアウトで終わるということがあります。フィギュアスケートのように音楽の終わり=演技の終わりというイメージとは全然違いますからね。


では、社交ダンスは音楽を大切にしていない、ということになるのかというと、そんなことはありません。


今でも強烈に覚えているのは数年前のジャパンオープンでスクフカ組が出場した時。彼らはトップダンサーなので、僕らも何回も観ているからルーティンも何となく覚えてしまっている。


そうなんだけど、かかる音楽が予め分かっていたかのような、正に今振り付けたように、いつものステップが見えた。


これはトップダンサーはみんなそうで、同じ振り付けでも踊り方を全然変えてくるんですね。音楽に併せて踊るのではなく、振り付けを音楽に合わせにいくという。


Youtubeで好きなダンサーを検索して、違う競技会を同じ種目で比較してみると違いがよく分かると思います。


異なる音楽を表現するのに振り付けを変える必要はない。振り付けを変えないで表現することは可能なのです。ただし、そこまでの道のりは険し。パートナーとその音楽を共有し、尚且つ外から音楽を共有してるように見える、というレベルまでいくのは大変です。僕らもそのように踊れるようにトライしていますがまだまだです。


オススメは、まずは気持ちだけでも変えてみるのが良いと思います。どんな音楽でも同じ気分で踊るのではなく、音楽を聞いて少し気持ちを変える。そうやって少しずつ上達していけると良いですね。


社交ダンスは音楽によってステップは変わらないけど、振り付けを変えずに表現を変えている、と考えてもらえば良いかなと思います。



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