「ダンスはベーシックが大事!ベーシックをしっかり練習しなさい」


自分の先生にそう言われたことがある方も多いと思います。当たり前のように言われていますが、これって本当なのでしょうか?


結論から言うともちろん本当です。ただ「ベーシック」という言葉が何を指しているのか、ということに注意する必要があります。


レッスンで「今日はルンバのベーシックをやりましょう」となった時にどういったレッスンを連想するでしょうか?


オープンヒップツイストをしてホッキースティックを踊って、、、と考えて「ベーシック」と言う言葉から「ベーシックステップ」を連想した人も多いと思います。


それに対して、ルンバウォークの身体の使い方をやるんだな、、と考えて「ベーシック」という言葉から「基礎練習」を連想した人もいるはずです。


これはどちらも正しいです。ベーシックとは「基本、基礎」のような意味がありますが、社交ダンスのレッスンにおいては「ベーシックステップ」という意味でこの言葉が使用されることがあります。


ステップそのものを指しているのか、基礎的な身体の使い方を指しているのか、、、何となく似ているような感じがしますが、この違いは大切です。


多くの先生は「ベーシックを練習しなさい」という言葉を「基礎を練習しなさい」という意味で使っています。つまりポスチャー、身体の使い方など根本的な部分の練習に時間を費やしなさいという意味ですね。


これをちょっと勘違いして「ベーシックステップを練習しなさい」と解釈してしまうと少し勿体ないかな。もちろんベーシックステップには色々な基本的な動作が入っているので練習になります。


ただ、そのステップを上手に踊ることが最終目標ではないと思います。ベーシックステップを上手く踊る為の身体の使い方を習得して、他の全てのステップでも応用できるようになって欲しいというゴールがあるはずです。


ウィスク自体が上手く踊れるのも大切だけど、ウィスクでPPにどうやってリードするか?フォローするか?


ファンポジションからの踏み換えのステップそのものは大切、さらにそこでどうやって身体を使っているのか?


そういったことが「ベーシック」=「基礎」と言える部分ですね。基礎を練習するのに「ベーシックステップ」が大切なことは確かです。なので、「ベーシックを練習しなさい」という言葉はどちらにせよ合ってはいると思います。


「ベーシックステップ」にとらわれず「ベーシック」を練習してみて下さいね。