レッスンをしていると、さまざまな事を練習していきます。そのなかで


「その部分だけやるとできるんだけどなぁ(一曲通すと難しい)」


という事はよくあります。


競技会なら1分半、デモなら2〜3分。短いようにも思える時間ですが、この時間全て集中して踊る、となると結構長い。


途中で集中が途切れてしまったり、注意していた事が咄嗟に出て来なくてできない、あるいは他の事に気を取られてステップを間違える、なんて事が起こります。

部分練習で出来た事を一曲続けて踊る中でキチンとこなすのは実は結構大変です。


このあたりを上手な人はしっかり捉えていて、


「曲に合わせてできるようにするには、部分練習の時は今よりもっと簡単にこなせるようにしないといけない」

「曲に合わせてできるように何回も音楽に合わせて練習してみよう」


という流れになります。


音楽に合わせて一曲踊りきることは、部分練習よりワンランク難易度が上がるイメージがキチンとできている感じです。


一方、もったいないなと思うのは


部分練習の難易度と一曲通して踊る中での難易度が同じ、となんとなく考えている人。


部分練習で出来たのに曲の中でできない、となるとショックなのか諦めて途中で踊るのを止めてしまったりします。カップルの方だと、そこから言い争いになってしまうことも。笑 


でも一曲通した中でキチンとパフォーマンスする方が難しいので、部分練習でなんとか上手くできた、という段階では曲の中では失敗するのも当然です。それも折り込み済みで、失敗したとしても一曲通す、という練習をしましょう。


実際の練習では、曲に合わせたときに注意して踊るところがルーティンの一箇所だけ、ということはほとんどないですよね。だいたい何箇所か意識する事があったり、あるいは一曲ずっとテーマがあって気をつけ続ける、というパターン。


「この一曲は絶対視線を定める」
「この一曲はフットタイミングを正確に踊る」


など、テーマを決めて一曲続けて踊りましょう。自分がどこかで失敗したり、相手が失敗しようと、進路に邪魔が入ろうと一つのテーマをもって一曲踊り続ける。


やってみると意外と途中で気が散っている自分に気づいたり、継続する事の難しさに気づきます。


間違ったり、上手く踊れなかったところから軌道修正して踊り続けるのも競技会やデモのとても良い練習になります。


競技会やデモの本番は

「ゴメン、間違ったから曲止めて、最初から!」

なんてできないからね。だから普段からリカバリーする練習も必要です。


『この曲に合わせる』

と決めたら失敗しても集中して踊り続ける。


意外と難しいけど、レッスンでも練習でもいつでもトライできるので、音楽に合わせるときはぜひ思い出してみてね!



Mato Ballroom Dance Club
麻戸 洋輔・中村 綾


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