日本国内で1番レベルの高い試合は?という質問には、プロならば統一全日本選手権、アマチュアならば三笠宮選手権と答えると思います。それに対して国内で最も盛り上がる試合は?と聞かれたならば、それは確実に学生の冬の全日本戦という答えになるでしょう。


関東の学連で競技した後にプロになった人のお話を聞くとプロの試合は声援が少なく、デビュー当時に困惑したという答えが結構多いね。他の競技会と比較しても冬全の注目度、会場の盛り上がり、反響は大きいものがあります。


プロ選手という立場としては、もっと自分達のフィールドをどうにかしないといけないとは思っていますが、その辺は話が逸れそうなので別の機会に。


なぜそこまで冬全がアツイのか?野球に例えると高校野球の夏の甲子園に似ているかな。
プロ野球と甲子園、レベルが高いのは当然プロ野球ですが人気はどうでしょうか?僕もプロ野球の試合は全くみませんが、夏の甲子園の試合は見ることがあります。


もちろん試合期間などもあるので単純な比較はできないかもしれませんが、少なくとも夏の甲子園開幕中は、プロよりも甲子園の方が注目されている印象です。


夏の甲子園が人気の理由は一つは地域性なのかな。僕が注目する試合はまずは地元、秋田の高校。そこから少し広がって東北勢という感じ。正直野球が好きという訳ではないけど地元の高校は応援したくなる。このように野球自体にそこまで興味のない人も甲子園は見たりするんですよね。


もう一つはストーリー。甲子園は特集番組が組まれていて、その高校や選手のバックグラウンドが紹介されていきます。観客が感情移入しやすい状態になっいるので観戦もより楽しむことができます。


冬の全日本戦も同様に、4年間のドラマを想像できるので感情移入しやすい。多くの選手は大学からダンスをスタートしています。ダンス経験者は4年間でこれだけ踊れるようになる為にはどのくらい頑張らなくてはいけないかということが分かると思います。


なので学連出身でない人もそのバックグラウンドを想像することができるし、そこまで競技会には興味がない人も地元の大学の選手がいれば応援したくなる、ということです。


とまぁ細かい理由はあるんですけど、結局はとにかく熱量がすごいんですよね(笑)ダンスに限らないことですが、限られた中で精いっぱい頑張る姿というものは胸を打ちます。1番の理由はそれかも。


大変な状況に変わりはありませんが、また来年も無事に試合が開催されると良いなと思います。


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麻戸 洋輔・中村 綾


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