生徒さんにダンスを教えるときには大きく二つのことを考えています。一つ目はダンスが良くなる為にどのような点を改善する必要があるのか。二つ目はどのよう伝えれば理解してもらえるか、ということです。


一つ目はダンスの技術的なこと。二つ目はそれを伝達する方法。
どのように踊るか?という技術的な内容が合っていても、それが正しく伝わるかどうかというのは別問題です。ここを分けて考えるようにしています。


コロナウイルスと今の世間の状況が正に分かりやすいかな。感染者は以前と比べ物にならないくらい多い、ステイホーム、命を守りましょう。これらは全て事実で、この内容的を否定する人はいないと思う。しかし、緊急事態宣言中が出ているにも関わらず以前ほどの効果は出てない。確かに大船の人もあまり減っていないように思える。


政府の出しているメッセージの内容は正しいけど、多くの人には響いていないというのが現状だと思います。伝え方が上手くいっていない。ヤバいとは言ってるけど政治家も会食してるしそこまででは無いでしょ、という感じで狙った効果が出ていないんだろうね。


例えば僕がめちゃくちゃ猫背で「ダンスは姿勢が大事だ!踊っている時以外の日常生活でも気を付けるように!」と指導しても説得力に欠けるよね(笑)発信側の立ち振る舞いも重要になってきます。それに加えて、これは以前も書いたけど、誰が発信するかということでも伝達力は変わってきます。


少し脱線しました、、、どう伝えるのがベストか?と考えると色々な要素が絡んでくる。今回は伝えるタイミングについて考えてみましょう。


ダンスを長くやっている人は誰でも一度は経験があると思います。
「あー、、、これ前も同じこと教わったわー。何ならトータルで10回くらい同じこと言われてるかも。でも以前習った時よりも分かる!」


ダンスあるあるですね(笑)


この現象は色々と説明ができると思うけど、アドバイスのタイミングについて考えてみます。自分のダンスの習熟度、知識、今トライしていること、体調、生活環境、ダンスへの熱量、ストレスなど、日々変わっているはず。どんなに良いアドバイスでも、その時の自分の状態とマッチしていなければ効果的に伝わらないことも多いです。


例え同じアドバイスでも状況によって伝わりやすさは変わりますので、生徒さんの様子をみて教えています。これは日常生活でも同じかも。相手に何かお願いしたい時はちょっと様子を伺って、いけそうな時を狙う方が成功率が高いよね。


何度も同じことを言われる、、、と落ち込んでいる人を見かけますが、あまり気にする必要はないと思います。言葉は同じでも、アドバイスを受けた時期が変わるだけで効果も変わるからです。言葉が同じだからこそ伝わることもあります。


でも正直、どのタイミングでどの言葉が響くのか?というのを判断するのはすごい難しい。多分これができるのが一流講師なんでしょうね。レッスンの内容そのものが大事であることは当然です。それに加えて双方が、伝え方、受取り方をちょっと考えることでより充実したレッスンになるのかなと思います。



Mato Ballroom Dance Club
麻戸 洋輔・中村 綾


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