社交ダンスはデモンストレーションや競技会の際に女性はドレスを着ます。たまーにリーズナブルな価格で複数生産されているものもありますが、多くのドレスが1点ものです。ドレスを楽しみに競技会やデモを見ている人も少なくないです。


この点は競技ダンスがスポーツと言い切れない一因となっていると思っています。採点のしやすさを考えるのであるならば衣装はもっと簡素で、競技者の演技がより見やすく制限すべきです。衣装によって有利不利ということが起きないように、全員同じユニフォームの方が競技としては公平です。


ただ、やっぱりそれでは面白さに欠ける部分も大きいと思います。それぞれの個性的なカップルが、それぞれの個性を生かした衣装をチョイスして勝負してくるのを見るのも競技の楽しみの一つと言えます。同じ衣装で同じようなダンスを見せられるのはつまらないですよね。


さて、たまに話題になるのがコピードレス。A社さんが作ったドレスと同じようなものがB社さんで売られている。A選手が着ていたドレスと似たものをB選手が着ている、、、というような話です。例えば50万かけて世界で一つだけのドレスをオーダーメイドしたとします。次の競技会の時に他の人がそっくりのドレスを作って着ていたら、、確かに腹が立ちますよね。


こういった話はアパレル業界でもよくあるみたいですね。服のデザインがコピーだ、似ているだけだというような問題。


そもそも似ている、似ていないというのは人によって解釈が異なるということ。見る人の感覚によって判断が変わってくるということです。あるドレスを見たときに「ほぼ同じ!丸パクリだ!」と感じる人もいれば「似てるといえば似てるけど同じとは言えない」「似てる部分もあるけど違うドレスだ」と違った答えになることが考えられます。


また、自分がオリジナルだと思って考えたものもでも、もしかしたら誰かが既に作っていたものかもしれないということ。それを全て調べるのは難しい、というか不可能に近い。様々なドレスを参考に勉強して作った結果、なんとなく似たものが完成している場合もあると思います。


現状では、似ているドレスに対してコピードレスだ!と断定することはなかなか難しい。そしてコピードレスなのかどうか双方の言い分が分かれた場合、最終的には法が判断することになります。そこまでいったケースは今のところ僕は聞いたことがないです。


試合の現場、インスタなんかで似てるなーと思うドレスは確かにあります。デザインコストをカットする為に他のメーカーのドレスをコピーして作成する、という悪意のある行為が絶対にないとは言い切れません。


コピードレスかな?と疑ったら安くても買わないというくらいしか現時点では対処法がありません。著作権についてはコスプレのルール化でも話題になっていますが、今後の法改正にも注目ですね。




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