速いテンポの種目は、ダンスを始めた最初のうちは音楽に合わせるのが大変。速くてステップが曲に間に合わない。音楽がゆっくりの方が踊るの楽だよね。


ところがしばらくダンス続けて身体が使えるようになると、今度はゆっくりの曲で踊るほうが疲れるようになります。

  • タメをつくる
  • ひねる
  • ストレッチする

ゆっくりの方がこのような身体の動きを意識しやすいですね。
ゆっくりの方が疲れるようになるポイントは、使える時間が増えたときに出せるエネルギーが増えたかどうかです。


身体を使うことを仕事に例えると、


ゆっくりの曲の方が楽な人は
  1. 一時間で10の仕事
  2. 五時間でも10の仕事
をしている状態。
仕事の量が同じなら時間の長い方が一時間あたりの仕事は少なくて楽ですね。


一方、ゆっくりの曲の方が疲れる人は
  1. 一時間で10の仕事
  2. 五時間で50の仕事
をこなしている状態。
時間が長ければ長いほど仕事量を時間に応じて増やすのです。これだと時間が長い方が大変だよね。それどころか時間の幅が広がると、やりくりを上手くすれば50以上の仕事ができるかもしれません。


さらに身体が動いてくるとバージョンアップして


『五時間で60の仕事』


をすることを試みます。
達成のためには時間のやりくりはもちろん、仕事の処理速度自体をあげることなども必要ですね。


ダンスの場合、身体の動く幅・移動の幅を広げる、などが仕事量を増やすことに当たるかな。処理速度を上げる、はそのまま身体の処理なのでスピードやコントロール力を上げることかな。


このあたりになると仕事が複雑になるため、速い曲の方が大変になってきます。ゆっくりの曲は音の幅があるからミスしてもリカバリーしやすい。やりくりの計算ミスや処理速度が遅くなると速い曲だと遅れちゃう。


経験ある人も多いと思うのだけど、よくある

「レッスンで『大きく動け!』と言われたから、頑張って大きく動いたら今度は音楽に遅れた!」

という状態です。


そうして今度は大変な早いテンポでも『五時間で60の仕事』がこなせるように練習します。そしてこなせるようになったら、また最初のようにゆっくりの曲でもっと仕事を増やす。


この繰り返しでどんどん身体を動かしていきます。


ゆっくりの曲で踊ると大変な時期と速い曲で踊ると大変な時期を交互に繰り返して上達していくイメージです。だから聞かれる時期によって大変な曲がコロコロ変わる。曲が早すぎるとか遅すぎるとかみんなが言いたくなるのはこのせいかもね。(笑)


ゆっくりの曲で踊る・速い曲で踊る、あなたは今どっちが大変ですか?


ちなみにワタシは今は速い曲!と言いたいところですが、わりと両方大変!!(…単なる持久力不足)
体力も大事ですね。



Mato Ballroom Dance Club
麻戸 洋輔・中村 綾


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