社交ダンスは他のジャンルのダンスよりも必要なフロア面積が大きくなりがちです。これはフロアを周回する、移動を伴うことで音楽を表現するという性質があるからです。観客や審査員との距離は変化するわけですが、常に至近距離で踊るということは珍しくある程度の距離でダンスを見ることになります。


逆に自分がダンスをする時は「遠くから見られている」ということを認識する必要があります。こんなにやったらやりすぎかな?と思うような動きでも後からビデオで確認すると全然やっていないように見える、、、という経験をしたことがある人は少なくないんじゃないかな。


これはTV出身の役者さんに比べると舞台役者さんの演技が大げさに見えるという現象に似ています。舞台の場合はTVのようにアップで見せるわけではなく、やはりある程度の距離から見られることになります。


普通に動作したり発声してしまってはそもそも観客に表現が届かないということです。どんなに素晴らしい演技も見えなかったり聞こえなかったら意味がありません。


ダンスを踊っている時もまずは観客にダンスを届ける必要があります。やっぱりそこには距離の問題があり、遠くから見れば見るほど見えにくくなるのは確かです。


日本武道館やブラックプールの1番上の席からダンスを見ても外国人のトップダンサー達はガンガン動いてみえます。近くで見るとさらに信じられないくらい動いている。裏を返せば、あんなに半端なく動いていても遠くから見ると動きは減衰して見えてしまうということです。


とりあえず、一般的なレベルでやり過ぎということはまずないと思います。やり過ぎと言われてしまう時は何か方向性が間違ってしまっているかも、と疑ってみると良いかも。


多少わざとらしくても遠くから見ると普通かもしれません。観客にどのような距離から見られているのか考えながら練習すると良いかなと思います。




Mato Ballroom Dance Club
麻戸 洋輔・中村 綾


Mato Ballroom Dance Club の HPはこちら
麻戸・中村が主催するヤングサークルTeamKのHPはこちらレッスンのご予約はこちら