インプットの手段は昔に比べる格段に増えたように思えます。僕が学生の頃は大学の公式練習、プロレッスンがメインで他にはDVDや雑誌レッスンが少しだけという感じ。今はYouTubeだったり、ブログだったり沢山ありますね。このブログも使えてもらえたら嬉しいです。


アウトプットは後輩に教える、パートナーと共有する、先生に質問するなど。プロとなってからは皆さんへのレッスンもアウトプットの場となっています。もちろんこのブログもそうです。


情報を聞いて理解する(インプット)、その情報を他人が理解できるよう発信する(アウトプット)、ダンスの上達にもこの能力は非常に大切だと思います。先生に言われたことができなくて悩んでいる人はこの部分に注意してみると良いかもしれません。


個人的には身体能力や技術以前にこの部分で損している人はとても多い気がする、、、、
分かりやすい例を挙げると


A「しっかりと足を揃えてくださいね」
B「そうすると音楽に遅れてしまいます」


A「左脚で床を押すと骨盤が動きますよ」
B「そうすると音楽に間に合いません」


レッスン中のあるあるですよね(笑)音楽に遅れてしまうというのはよく聞く悩みです。ただ、この会話はインプット、アウトプットに問題があると言えます。(もちろん文脈次第でもあるのですが、、、)


先生の要求は何か?Aの内容はいずれも「足を揃える」「骨盤を動かす」という「動作」に関することです。それに対する生徒の回答は?Bのテーマはいずれも「音楽」になってしまっています。「動作」の話がいつの間にか「音楽」に変わってしまった。ここに齟齬が生じています。


生徒さんの中では
「足を揃える」→「音楽に遅れる」→「音楽に遅れたのは足を揃えたから」
という思考になっていると推測されます。もしかしたらその通りかもしれない。


でも音楽に遅れる原因は、歩幅が大きいとか、フットスピードが遅いとか、音楽に対して動き出すのが遅いとか、他にも色々と可能性があります。「音楽に遅れたのは足を揃えたから」と原因を断定するのは早計なのです。


先生は「音楽」の話はしていなくてその話はメインではない。インプットの時点で少しズレてきてしまっていると言えると思います。ここが上手くいかないと先生に「話が通じないなー」と思われてしまいますね(笑)


もちろん先生側もアウトプットの方法を工夫し分かりやすく伝えようとはしてくれるはずです。自分自身でも正しくインプットできればレッスンの効率はぐっと上がると思います。


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